金継ぎとは

割れたり欠けたりした器をうるしで接着し継ぎ目を金、銀、朱色などで飾る伝統的な技法です。
室町時代以降、修理・修復の役目を越えて、趣を楽しむ芸術的な価値が認められています。 

金継ぎの柳家では、「新うるし」を用いて一日完結型の簡易金継ぎワークショップを行っています。
新うるしは、植物性の合成素材で本漆よりも安価でかぶれにくく乾きの早い注目の材料です。

漆について

金継ぎは、漆(うるし)を用いた実用的そして芸術的な繕い方法として
古くから日本で行われてきました。
 
しかし一時期、外国産漆の輸入量が増えたことなどが原因となり、
日本産漆の生産者が減少して漆が貴重になったうえ、
日光東照宮など国宝の修復には国産漆を用いることが国から指定されたことにより、
本漆は、非常に高級な素材となってしまいました。

漆生産者さんをサポートする寄付なども色々ありますので、ご興味のある方はぜひ検索してみてください。

新うるしの安全性について

金継ぎの柳家ではふぐ印の新うるし(透明)・真鍮粉・銀粉を使用しております。

下記メーカーホームページからの説明を引用させていただきます。- – – – –
元祖ふぐ印新うるしは、五十年以上も前に、江戸川工房が本うるしの代用として使い始め、
釣竿作りの相性に適した塗料として圧倒的人気を集め、親しまれてきました。
植物由来の樹脂の為、本うるしの質感に近く、かぶれなく、そしてムロのいらない新感覚の塗料です。
また、油に強く、耐アルカリ、耐酸性、耐水性と耐熱性にも優れております。
*新うるし”本透明”は、無鉛塗料となっております。
*新うるしは、主成分にうるし科の植物の天然樹脂を使用しています。
*ご使用は、取扱い注意説明書を良くお読みになりお使いください。
*一回の塗装が完全硬化するのに、24時間かかります。
 器類の部分的な修繕にお使い頂く利用される場合は、とくに十分な乾燥をして頂くようお願い致します。
*色漆に含まれる顔料の中には、有害な物もございますが、使用方法を守り、完全乾燥させた新うるしの樹脂の強度は本うるしにも劣りません。
  仮に、使用を誤り欠けた乾燥塗膜が体内に入ったとしても、器類の部分補修に使用されたごく少量の固形物質が身体に影響を及ぼすことは、ほとんどありません。
メーカーHP➡️https://www.sakura-rod.co.jp/